乃木坂46『タイムリミット片想い』のロケ地は八ヶ岳高原音楽堂

YouTubeで数日前に公開された乃木坂46の新曲『タイムリミット片想い』のMVがおすすめに表示されたので試しに見てみたところ、映像の中に「八ヶ岳高原音楽堂」がロケ地として登場していました。

八ヶ岳高原音楽堂がロケ地



乃木坂46『タイムリミット片想い』(youtube/乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

自然の中に佇む独特の雰囲気が印象的で、すぐに「あそこは確か…」と思い出し、改めて調べてみたのですが、やはり設計は吉村順三(吉村順三設計事務所)によるものでした。吉村順三といえば、皇居新宮殿の設計にも関わった日本建築界の巨匠であり、近代建築史において重要な存在です。その手がけた建築がアイドルグループのMVに登場するというのは、建築好きとしても興味深い発見でしたね。

八ヶ岳高原音楽堂は長野県南佐久郡、標高1500メートルの高原に位置し、1988年に竣工した施設です。
新建築1988年11月号にも掲載されており、建築的にも高く評価されていることが分かります。
名前からすると山梨県にあるような印象を受けがちですが、実際には長野県に建っているという点もユニークで、地理的な意外性を感じさせます。自然環境と建築家の思想が融合したこの音楽堂が、映像作品の舞台として選ばれたことには納得させられるものがあります。

ロケ地を建築視点で

あとMVでは、広大な雪原のシーンも登場していましたが、調べてみるとあれは北海道釧路市、釧路湿原国立公園の近くに位置する『レイクサイドとうろ』というアウトドア体験施設だったようです。やはりあれほどのスケール感を持つ雪原は北海道ならではの風景で、映像に強い臨場感を与えていました。

さらに、映像の中で一瞬だけ映り込んでいたコンクリート造の建物についても調べてみると、『釧路市立幣舞中学校』であることが分かりました。設計を手がけたのは釧路市出身の建築家・毛綱毅曠氏。地元ゆかりの建築家に依頼されたという点も興味深く、地域との結びつきを感じさせます。
ちなみに毛綱氏は釧路市で生まれ、神戸大学工学部建築学科を卒業後に独自の建築活動を展開した人物で、釧路を代表する建築家のひとりとして知られています。

こうして振り返ると、ひとつのMVを通じて雪原の自然景観から地域建築の作品まで、まるでバーチャル建築旅行を体験したかのような充実感がありました。
映像作品をきっかけに、建築や土地の背景にまで思いを巡らせることができるのは、なかなか面白い発見ですね。

【地図】八ヶ岳高原音楽堂
※クリックすると周辺マップと関連記事一覧が開きます。
※2025年以前までは、こうした話題については主に『東京坂道さんぽ』の記事で取り上げていました。ただ、現地で撮影した写真が手元にない場合には、時事的な出来事や建築にまつわる話題として、このサイトで書くことが増えていくかもしれません。

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