街に息づくポストを可視化する。有志による位置情報データベース「ポストマップ」の魅力



ネット社会になって、手紙やハガキを出す機会はたしかに減りましたよね。でもその一方で、フリマアプリの普及で小さな荷物を発送したりと、「郵便ポスト」の存在感って今でもけっこう根強く残っているなと感じます。なんだかんだで、日々の暮らしの中で思った以上にポストを必要としているというか。

なのに、いざ探そうとすると、あまりにも街の風景に馴染みすぎていて「あれ、どこだっけ……?」と見落としてしまいがちですよね。
そんな、あるはずなのに見つからないモヤモヤをすっきり解決してくれるのが、全国のポスト位置を網羅した草の根データベース『ポストマップ』です。

集合知が作る「生きた」データベース

このサービスの何が面白いかというと、運営元が用意した公式データじゃなくて、全国の有志(ユーザー)が自発的にマッピングして作っているという点ですね。
単に「ここにポストがありますよ」という位置情報だけじゃなく、かなりニッチな情報まで網羅されているのが凄いんですよ。

・ポストに貼ってある「取集時刻(コレクションタイム)」の現場写真
・ポストの形状やタイプ(昔ながらの丸型、お馴染みの角型、新型など)
・設置場所の具体的なシチュエーション(コンビニの中、駅前、道端など)

公式の案内には載っていないような、リアルタイムで詳細な情報が日々更新されていくスタイルは、まさに「郵便ポスト版のWikipedia」そのものかも。地元のユーザーたちの足と目によって、データがいつも新鮮に保たれているのはすごいですね。

「実用」から「日常探検」のツールへ

ポストマップの魅力は、単に「ポストを探す」という実用性だけには留まらないのですよ。
あの赤くて四角い(時には丸い)オブジェが、街のどんな場所に、どんな風に佇んでいるのか。それを追いかける視点って、普段何気なく通り過ぎている路地や街角の風景を、新鮮な目線で再発見させてくれる「日常探検」のツールにもなるんですよね。

歴史を感じる古い丸型ポストを見つけてちょっと嬉しくなったり、意外な場所にあるポストの背景を想像してみたり。ただの街歩きをちょっと深いものにしてくれる奥深さがあります。

デジタル技術と市民の熱量が結びつくことで、都市のインフラがこれほど面白く可視化される。ポストマップは、まさに優れた市民発の地図プロジェクトだな、と感じます。

おまけ:六本木ヒルズで見つけた「白いポスト」

写真1 
最後におまけをひとつ。
すこし前に見つけた、六本木ヒルズのけやき坂通りの途中にあった白いポストです。
街の中で主役を張るいつもの「赤」ではなく、洗練された都市の景観にそっと溶け込むような、少しすました佇まいが新鮮でした。
ちなみに、今回紹介した「ポストマップ」で調べてみたら、やっぱり今もあるみたいですね。さすがの網羅性。

こうした一風変わった特殊なポストや、地域限定のご当地ポストに出会えるのもまた、街を歩き、視線を少し変えてみるからこその楽しさかも。
ポストマップを片手に、いつもの路地を少し探索してみるのも面白いかもしれません。

関連リンク

ポストマップ
https://www.postmap.org/

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