品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌



現地を訪れて


2か月ほど前に、柘榴坂を訪れたついでに周辺の駅前開発を視察しました。これまで本ブログでは、以下の2つの計画について取り上げてきました。
[(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画:トヨタ新東京本社ビルが変える都市スケールの計画を読み解く]
[【品川再開発】「品川駅西口地区C地区」の計画概要と2026年春の現況]

品川駅西口(高輪側)の再開発については、さらにその東側、駅本体に近いエリアでも大規模な工事が進んでいました。改めて調べてみると、「品川駅街区地区 北街区」の計画が具体的に動き出しているようです。
まずは、2か月前の現地の様子です。

現地の様子

品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
写真1(運営人撮影) 
柘榴坂の坂下あたりから、現在の品川駅舎の方を眺めたものです。まだ既存の駅舎は残っていますが、写真の左側(北側)はすでに更地が広がっており、景色の見通しが大きく変わっています。(写真1)
品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
写真2 (運営人撮影) 
写真1の左側、北側の様子です。まさにこの広大な更地一帯に、「品川駅街区地区 北街区」の超高層ビルが建設される予定です。(写真2)
品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
写真3 (運営人撮影) 
さらに写真2の左側を写したものです。(写真3)
こちらも建物は解体され、新たな基盤整備を待つ更地となっていました。
駅の真横にこれだけの空間が生まれていることに、プロジェクトの巨大さを実感します。


品川駅街区地区 北街区新築計画の概要

本計画は、2025年2月14日に国土交通大臣より「優良な民間都市再生事業計画」として認定を受けました。これにより、国際交流拠点・品川の形成を牽引する国家レベルの重要プロジェクトであることが改めて示されています。

計画の核心

最大の特徴は、京浜急行本線の連続立体交差事業と一体的に整備される点にあります。新しくなる京急線品川駅の鉄道施設を建物内に取り込み、まさに「駅と街がひとつになった」構造を実現します。
設計は、JR東日本建築設計・日本設計・日建設計JVという、日本の主要組織設計事務所が結集した陣容で進められています。

【配置図】
品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
京浜急行および東日本旅客鉄のプレスリリースより

 【外観イメージ】
品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
国土交通省HPより

品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
国土交通省HPより

施設スペックと主な機能

計画のスペックは以下の通りです。

事業施行期間: 2026年(令和8年)3月1日着工 ~ 2031年(令和13年)3月31日竣工予定
規模: 地上28階、地下3階、塔屋2階
延べ面積: 約162,465㎡
用途: 事務所、店舗、駅施設、展示場、駐車場、駐輪場
構造: 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)

【施設概要図】
品川駅街区地区 北街区:ターミナルの真上に現れる巨大空中都市。2026年春の現況と計画の全貌
国土交通省HPより

計画が目指す、新しい品川のカタチ

現地の広大な更地には、単に大きなビルが建つだけでなく、駅の使い勝手をガラリと変える「3つの役割」が込められているようです。

駅と街が、上下左右に溶け合うネットワーク

これまで駅と西口の街の間には少し距離感がありましたが、この計画では約8,394㎡もの広大なデッキや広場が整備されます。周辺のA地区やC地区とも連携し、東西・南北が立体的に結ばれることで、歩いているうちにいつの間にか駅に着いているような、スムーズな移動が実現しそうです。

歴史(高輪築堤)と未来が交差する場所

この場所といえば、日本初の鉄道遺構「高輪築堤」が大きな話題となりました。新築されるビル内には、そうした地域の歴史や文化、さらには日本各地の魅力を発信する展示スペースも設けられる予定です。最新のビルの中に品川の歩みが共存するのは、この土地ならではの面白さですね。

「もしも」の時にも頼れる、街の砦として

見た目の華やかさだけでなく、足元もしっかり固められています。災害時の帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設の確保や、自立・分散型エネルギーシステムの導入など、街全体の防災拠点としての機能も備わります。緑化も推進されるとのことで、高層ビル群の中でもホッとできる環境が期待できそうです。

まとめ

今回の現地視察で目にした広大な更地と、詳細な計画案を重ね合わせてみると、品川駅がいかに劇的な変化を遂げようとしているかが肌で感じられました。

今までは「駅は電車に乗るための場所、街はその外側にあるもの」という境界線がはっきりしていましたが、これからはその壁が消えていきそうです。京急線のホームがビルの中に吸い込まれるような一体感、そして足元に眠る「高輪築堤」という歴史を大切に守りながら、2031年に向けて未来的な街へと一気に進んでいく。そんなダイナミックな光景が目に浮かびます。

設計に名だたるJV(共同企業体)が名を連ねている点からも、このプロジェクトへの本気度が伝わってきますよね。西口のトヨタ新本社ビル(A地区)やC地区、そしてこの「北街区」。これらすべてのパズルが組み合わさったとき、品川は日本の玄関口(サウスゲート)として、私たちがまだ見たことのない新しい街のスケールを見せてくれそうです。

移り変わる街の表情を、これからも追いかけていきたいと思います。

地図

東京都港区高輪

→ 詳細を archiclue. インタラクティブMAP(地図)で見る


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