IKEA新宿の閉店と、「正解すぎるデザイン」への飽和感。



いやはや、IKEA新宿にひさびさに寄ろうかなあと思って行ってみたら、なんと閉店していましたね。
The closure of IKEA Shinjuku and the resulting saturation of "perfectly designed" products.
写真1 
写真1は、入口の様子ですけど、現地には「ありがとう。新宿!」という大きな案内ポスターが掲示されていました。すでにドアの奥は荷物が積み上がり、中には入れないようになっていて、つい先日までの賑わいが嘘のような静けさでした。
調べてみると、2026年2月8日に閉店していたのですね。 しかも新宿店だけでなく、IKEA原宿もあわせて営業を終了したとのこと。都心型店舗の象徴だっただけに、このスピード感には驚かされます。

僕自身もこの4月から、だいぶ仕事の流れが変わりそうな予感があり、身の回りの変化を感じている最中なのですが、イケアのような世界的な大手であっても、こうしてドラスティックに形を変えていくものなのだなと、どこか感慨深いものがあります。

ただ今回の閉店、自分の状況はさておき、世間一般の視点で見ると少し違った背景があるようにも思えます。なんとなくですが、いわゆる「工場製品」的な、均一化されたデザインやライフスタイルに対して、人々が少しずつ飽き始めてきている。そんな兆候なのかもしれないなあ、なんてことをふと考えたりしました。

そういう意味では、休日に都心部を歩いているときに感じる自分の違和感とも繋がります。街ゆく若者たちの多くが「ユニクロ的」な、清潔で正解ではあるけれど記号化されたファッションに身を包んでいる。その光景を眺めていると、「ああ、またか」という気分になって、自分の中で少し嫌気がさしてしまっている部分があるのです。

あとは、僕らのような50代以降の世代は、ユニクロ的な服を着るとどこか老けて見えるようなところがあるので、そこのところへの抵抗でもあったりして。(^^)

また、この「正解」への飽和感は、最近のAIの氾濫にもどこか似ている気がします。効率よく、綺麗で、誰にとっても間違っていないものが溢れかえるほどに、そこからこぼれ落ちる「割り切れなさ」や「個人の癖」のようなものが、かえって愛おしく、価値あるものに思えてくる。

今回のIKEAの撤退も、そんな時代の空気感がどこかで重なっているのかもしれないな。というのは、少し深読みしすぎでしょうかね(汗)。

The closure of IKEA Shinjuku and the resulting saturation of "perfectly designed" products.
写真2 
せっかくなので、IKEA新宿が1階に入っていたビルの外観も記録として。かつての賑わいを知る身としては、ぽっかりと空いた空間に、街の代謝の激しさを感じざるを得ませんでしたね。

ポスター採集
2026年撮影

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