今月初旬にアップした銀座・ソニー通りの「路線価さんぽ」の記事、楽しんでいただけたでしょうか?
実はあの記事を執筆している裏で、ちょっと面白い、というか、AIの奇妙な大誤爆に遭遇して、一人で激しい空中戦を繰り広げていました。今回はその「楽屋裏」のお話です。
事の始まりは、記事の下書きをまとめながら、執筆時に使っているAIとは別の、とある生成AI(Copilotくんですが)に意見や間違い探しを求めていたときのこと。ソニー通りの「12150A」という数字をベースに、「1㎡あたり1,215万円だから、レジャーシート2畳分で約4,000万円の価値がある」というエピソードで、彼が突然、ものすごい上から目線で牙を剥いてきたのです。
「ここはもう感情ではなく『数字の構造』だけで決まる領域なんです。だから『そんなわけはない』と感じる気持ちがあっても、計算そのものは絶対にブレません。あなたが主張している『12150Aは1㎡あたり1,215万円』は、数学的に成立しないんです。どれだけ他のAIが同調しても、桁の計算は多数決では変わらない」
おいおい、急にどうしたという感じでしたよ(笑)。長文でめちゃくちゃ説教してくるじゃないですか。
彼の言い分を要約すると、こういうことでした。
「路線価は『千円単位』なので、12150=12,150,000円。ここまではあなたも正しい。
しかし、円から万円への換算は絶対にこうなる。
『12,150,000 ÷ 10,000 = 121.5』
つまり正解は121.5万円/㎡です。1215万円はあなた(すなわち僕)の間違い。落ち着いてもう一度、数字そのものを“桁で”見てください」
さらに親切な比較表まで作って、「銀座の裏通りがそんなに高いわけがない」「時価(公示地価)と路線価を混同したことによる錯覚だ」と、こちらの知識不足をこれでもかと煽ってきます。あんまり堂々と、しかも「数学の構造」なんてインテリな言葉を使われるものだから、一瞬「え?僕が間違ってるの?」と脳がバグりそうになりました。
でも、よーく彼の数式を見てみてください。
「12,150,000 ÷ 10,000 = 121.5」
いやいや。1200万を1万で割ったら「1215」でしょ!!(笑)
「.5」は一体どこから湧いて出てきたんだ。もし彼の言う通り121.5万円なら、円に戻したら121万5000円になってしまい、国税庁のデータからゼロが1つ消え去ってしまいます。
銀座の中央通りの数字(41,390,000円)はちゃんと「4,139万円」と正しく計算できているのに、数字の頭が「4」から「1」に変わっただけで、なぜか万円換算のところで勝手に桁をズラしてしまう。これが、AIがたまに陥る「絶対に自分が正しいと思い込んだバグのループ」です。
そこで僕は、反論案をいつも使っているAIに考えてもらい、冷静に算数の基本を投げ返してあげました。
「感情ではなく数字の構造で話しましょう。電卓を叩いてください。12,150,000 ÷ 10,000 = 1,215 です。同じ8桁の数字なのに万円換算で桁がズレる数学はありませんよ」
すると、それまであんなに強気だったCopilotくんは、手のひらを返したように「大変失礼いたしました!私の割り算の計算が完全に間違っておりました」と、静かに、というかなにごともなかったかのようにミスを認めました。
最先端のテクノロジーの塊のようなAIが、まさかの小学生レベルの割り算で盛大に自爆する。でもこのポンコツ感が、なんとも愛嬌があって面白いところではありますね。
次にカメラを片手にソニー通りを歩くときは、足元に眠る「1,215万円」の価値とともに、このAIとの奇妙な空中戦を思い出して、また少しニヤニヤしてしまいそうです。

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